2009年9月23日水曜日

伊豆・修善寺・新井旅館 宿泊記

伊豆・修善寺の新井旅館修善寺温泉の新井旅館に宿泊した。たいそう歴史のあるお宿で、国の登録文化財に指定されている建物が15ヶもあるそうで、多くの文人墨客たちに愛された旅館だそうです。もちろん初めての宿泊で、インターネットで見つけました。。。。。
館内のガイドツアーがあるほどなのです。ガイドツアーでは、建物の歴史や文人たちとの親交の様子を教えてくれました。最近の出来事では、テレビ東京の何でも鑑定団の出張:修善寺美人お上大会が催されたのも、この新井旅館だったとのこと。新井旅館からは
『昭和5年、横山大観はイタリア・ローマでの日本美術展に大智勝観・速水御舟と共に招かれます。それを祝し、同年1月15日、新井旅館の大広間・甘泉において日本美術院同人による壮行会が催されています。』、このときに書いた寄せ書きの掛け軸を鑑定してもらい、約1000万円と評価されたそうで、今までは、普通に掛け軸としてお部屋に飾られていたのだそうですが、今は、特別に年に数回しかお目にかかれないそうです。
あらゐ日記では、「なんでも鑑定団」にて「史上最高の寄せ書き」と紹介されています。その他にも多くの書画があるそうです。一目で良さそうな物は、伊豆市に寄付して保存してもらっているそうです。年に一度、展示館が催されるそうです。
また、館内を潤す池の水は、川から引いてきているのですが、今では建築基準法が厳しくなり、絶対に無理な設計なのだそうです。昔はおおらかだったのか、今が厳しすぎるのか。。

さて今回は、
大正8年築/木造3階建の月の棟10号室に案内されました。

月の棟は、『玄関は宇治の平等院を模しており、月の棟は藤原時代の建築様式を思わせる造り。玄関周りの大石、ロビーの池は川端龍子が考案し、しばし逗留した芥川龍之介は大正14年に「温泉だより」を執筆しました。』との案内であります。

部屋に入ると、芥川龍之介が逗留した部屋です。との案内がありました。ラッキーです。
温泉だより。。。って聞いた事も、もちろん読んだ事ないなぁ。。。。と思って調べてみました。今は、青空文庫で公開されていました。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/121_15172.html

うーん。。。。。良くわからない物語であります。

クリックすると大きくなります。新井旅館お料理さて、建物は古くても掃除の行き届いている宿で、気持ちよく過ごせました。アルミサッシではなく木枠にガラスの窓で、開けるとガラガラと音がします。使っているガラスも、波々がある手作りのガラスです。中庭が見える風情のある部屋でした。
部屋で供されるお料理も美味しく頂きました。新井旅館さんのホームページに載っていた物と器まで全く一緒だったので、ホームページからお料理のコメント付でコピーさせてもらいました。
自慢のお風呂も何種類もあり、特に有名な天平風呂は大きく高さもあって、入ってもめがねが曇らないほど、空調が設計(自然の空調です)されています。日本建築の真髄ですね。

住所:静岡県伊豆市修善寺970 電話:0558-72-2007

こんな旅館で、インターネットで予約せずに、また、お帰りなさい。といわれてみたい。ものですな。。。。。

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